自分のやりたいことが明確になったら、今度はそれを実現できる職場とはどんなものなのかを熟考することが大切になってきます。職場のビジョンが自分のビジョンと合致しているのかどうか厳しい目で見る必要があります。
なぜその企業なのか
転職活動をしていると、ついネームバリューのある企業のビジョンに対して自分がいかにふさわしいかをアピールする方法などを考えてしまいがちです。しかし、一度立ち止まっていったいなぜ自分がその企業にひかれたのかを考えてみることも重要です。
そうすると、その企業が有名だからとか、そのオフィスで働く自分のイメージがかっこいいからといった理由であることが多いものです。そんな理由で撰んだ企業でも、上手に演技することができれば運良く内定をもらえることもあるかもしれません。
しかし、本音の部分では自分のビジョンとずれている職場だったら、やりたいことが実現できる可能性は極めて低いといわざるをえません。
自分を企業にあわせるだけではなく、自分にあった企業を見抜くことも重要です。もしかしたらそれは有名企業ではないかもしれません。
しかし、有名企業でストレスフルに働くことと、無名企業でもやりたいことを実現できる職場で働くのとではどちらが精神衛生上良いでしょうか。また、今は無名企業であっても将来大きく成長する可能性を秘めている会社はたくさんあります。若い企業であれば新人が重要な現場で活躍せざるを得ない機会も多く、おのずと自分のやりたいことにチャレンジするチャンスも増えてくることでしょう。
有名企業は絶対安泰?
また、このような時代だからといって有名企業がいつまでも安定しているとは限りません。たとえば、ある時代のエリートはこぞって石油会社を目指したそうですが、現在では若者の人気企業ランキングに石油会社がランクインすることはまずありません。このように有名企業というのは時代とともに栄枯衰勢があるのです。
現在人気となっている職業については下記のサイトにてランキング形式で掲載されています。
参考:若者の職業人気ランキング
見た目のかっこよさや安定感だけにこだわらず、本当に自分のやりたいことができる職場を探してみることも必要です。そして、たとえ小さな会社であったとしても、思いきって飛び込んでみる勇気も時には必要です。転職に際して前にいた会社よりもグレードダウンしたくないと考える人は多いそうです。
しかし、せっかくの転職を意味あるものにしたいのであれば、単により有名な企業を目指すのではなく、自分のやりたいことをより実践しやすい職場を選ぶことこそが肝心要なのです。