ビジネスマナーは仕事をしていくうえでおさえておきたい基本的なマナーです。相手のことを敬い、迷惑をかけないようにしようという心がけがその根本にはあります。かたちだけをとりつくろっていると思わぬところでボロが出ることもあるので、その心がけをけっして忘れないようにすることが大切です。
思いやり一方通行ではない
ビジネスマナーというのは、単に社会人としての立ち居振る舞いのルールではなく、その中心にあるのは思いやりの心です。つねに、相手が何を望んでいるのかと、相手の視点に立って物事を考えるように気をつけると、不思議と相手もこちらのことを思いやってくれるものです。思いやりというのは必ず一方通行では終わらないのです。
もし、思いやりの心が欠けていると、せっかく高い能力に恵まれていてもそれを生かすことができません。ビジネスマナーに欠ける身勝手な人というのは社内で孤立してしまいがちですが、そうなると仕事は滞ってしまい、業務にも支障をきたしてしまいます。
しかし、なかには思いやりの心を利用するような人もいます。へりくだった姿勢に対して尊大な態度をとってくるような相手に対しては注意が必要です。そのような人物は思いやりを返さないばかりか、利用できると思わせたらとことん利用しようとしてきます。上司などへのアピールだけは得意なので、優しい人を悪人に仕立てあげまるでビジネスマナーがきちんとしていな人物であるかのように陥れられ、仕事の邪魔をされるようなこともあります。
思いやりの心を忘れない
そのような相手に対してはこちらも倍返しをしたくなるところですが、やはり思いやりの心を持って接することが大切です。といっても、この場合は注意深い思いやりの心が必要です。なるべく接点を持たないようにすることがそういう人への一番の思いやりとなることでしょう。
結局は、周囲の多くの人にそのように避けられてしまい、判断力のある上司であればどんなにとりいっても最後には的確な決断をします。結局はそのような人こそが最後に職場を去らざるを得なくなります。
思いやりなんて持っていたら、相手に利用されるだけなのではないかと思わざるを得ないような出会いというものも確かにあります。
しかし、その時に思いやりを捨てて相手と同じレベルになってしまっては元も子もありません。どのような状況になろうとも思いやりの心を忘れなければ必ず道も開けます。思いやりに基づいた真のビジネスマナーに救われる瞬間が必ず訪れることでしょう。