不動産業界の仕事はいわゆる町の不動産屋で働く場合と、大手企業の不動産部門に就職した場合では異なってきます。転職先として不動産業界を考えている人は、どちらがより自分の求めているものに近いのか見極める必要があります。
町の不動産屋に就職した場合、最初は地域の物件を頭に入れることから仕事がスタートします。
インターネットでの物件検索
それぞれの地域によって物件数も物件内容も違い、一般住宅が多いところもあれば事務所や店舗が多いところもあります。それぞれの物件について家賃、平米数、向き、交通の便などは最低でも把握しておきたいものですが、交通の便や周辺の環境に関してもある程度は理解しておくことが望ましいようです。
営業をするにあたって、物件に関するどんな些細なことでも頭に入れておいて損になることはありません。場合によっては十分に覚えていないうちから営業にでなくてはいけないケースもあるようです。最近ではインターネットでの物件検索も容易になりましたから、客の方が詳しいというようなことだけは避けたいものです。
また、明らかにインターネットを検索しただけで見つけてきたような物件はいくらすすめられても客も首を縦には振りません。それどころか、信頼そのものをなくしかねません。いかにインターネットではアクセスできない情報を提示できるかがキーポイントになるでしょう。
能力次第では高収入も期待
営業というのは客に物件をすすめることです。数時間で終わることも半年ぐらいかかることもあります。ここまでは時間がかかりますが、商談成立した後の契約の処理は比較的スムーズに行うことができるようです。
学歴一切不問のところも多いようです。給与も歩合制をとっているところが多く、能力次第では高収入も期待できます。しかし、定休日がない店舗だとなかなか休みとりにくかったり、引越しシーズンには多忙を極めることもあるようです。
一方、大手企業の不動産部門に就職すれば固定休ですし、休みも週休二日制などしっかりと取得できるところがほとんどです。賃貸物件と分譲物件の営業、契約、管理だけではなく開発の仕事もあることが特徴です。個々の物件を扱うだけでなく、エリアの開発をしてみたいと考えているのであれば、大手企業に転職することは必須です。
小さな不動産会社でキャリアを積んで転職というルートもありますので、ますは町の不動産屋で何年か経験を積みながら転職に有利な不動産関連の資格を取得するというのもひとつのキャリアパスです。