圧迫面接とは
面接は緊張してしまうので苦手だという方も多いのではないでしょうか。
そのうえ、近年圧迫面接と呼ばれる面接の手法が行われていることが明らかとなりました。
例えば、あくびや頬杖をつくなど興味の無さそうな態度を取る、ひたすら揚げ足取りをしてくる、頭ごなしに否定する、面接中に携帯電話やパソコンで作業を始めるなどの態度を面接官が取ってくる事例が確認されています。
面接官にこのような高圧的な態度を取られたりすれば誰でも動揺してしまうでしょう。
しかし、こうした面接が行われる以上、これに対処しない限り入社への道は開かれないのも事実です。
ただ、それほど心配する必要はありません。
圧迫面接には、誰にでもできる対処方法があります。
圧迫面接で大事なのは冷静さ
まず、企業がこうした面接を行うのには理由があります。
それは、応募者のストレスに対する耐性を確認したいからです。
近年、入社しても3年未満で辞めてしまうという事例をよく耳にします。
企業としては社員の育成に時間も費用もかかるので、短期間で辞められては困るのです。
そのため、ストレスに対処する能力があるかどうかを面接であらかじめ確認しています。
ここで重要なのは、こうした面接は明確な意図を持って行われているということです。
上記のような態度を取るのはストレス耐性を見極めるためであり、面接官もいわば仕事としてやっているだけです。
したがって、委縮する必要は全くありません。
こういうものだと割り切って考え、落ち着いて対処するように心がけてください。
また、圧迫面接には様々な状況に対処できる人材かを判断するという目的もあります。
動揺したり、感情的になったりするとまともに答えることもできなくなり、機転の効かない人物だと評価されてしまいます。
そうならないためにも、落ち着きを保つことが大切なのです。
先に挙げたように、圧迫面接では応募者の返答や志望動機、自己PRなどについて、揚げ足取りや質問攻めをしてくるというパターンもあります。
何ら対策をしていない場合では、この時点で答えられなくなってしまうでしょう。
ただ、志望動機や自己PRを見直し、どのような質問が来るのかをあらかじめ予想しておくことで対処しやすくなります。
自分が面接官の立場ならどこを攻めるかを考えるのがポイントです。
態度や返答の仕方にも気をつけましょう。
自分では感情を抑えているつもりでも、表情に出てしまっていることもあります。
こうした反応を面接官は見逃しません。
笑顔で答えるように心がけ、感情的になりそうなときは軽く深呼吸するなりして、平常心を保ちましょう。
なかには、頭にくるような言葉や事実と異なっているようなことを言われるケースもあります
だからといって、それをすぐに否定するのもマイナスの評価につながります。
最初に相手の意見を認めてから、自分の意見を述べるようにしましょう。
最後に、圧迫面接は企業としてもやりたくはないでしょう。
会社の評判を落とす可能性があるからです。
ゆえに、このような面接を行うのは内定に近い応募者の場合が多いのです。
もし圧迫面接に遭遇したらこのことを思い出し、最後の試練だと思って落ち着いて対処してください。