退職の流れ

立つ鳥跡を濁さず、今の仕事の辞め方を考える

転職活動について考える時、どうしてもフォーカスされるのは転職先のことです。
しかしながら、同時に転職活動において重要になるのが、今の勤め先です。
転職をするということは、すなわち今の仕事をやめるということでもあり、その流れがしっかりと行えないと転職活動自体や、転職後にも影響を及ぼす可能性があります。

例えば、転職先から内定をもらったものの、入社日までに退職が間に合わない、というようなことがあれば転職先からの信頼を損ねることになりますし、最悪内定が取り消されてしまう可能性があります。
かつ、その後今の会社での居心地も悪化することになりますから、当然考えなければなりません。
それを回避するために強引な辞め方をすると、今度はそのことが転職先に伝わり、やはり評価を下げる理由に繋がってしまう可能性があります。

退職のポイントはなんといっても「立つ鳥跡を濁さず」です。
良い印象を残したまま今の仕事を退職することが、次の仕事を成功させるためにも重要なポイントとなるでしょう。
そのためには、事前に退職に至るまでの流れを把握しておく必要があります。

退職までの流れ

では、実際の退職までの流れについて、いくつかの段階から紹介していきます。
まず第一の代段階として行なうべきなのが「退職計画の構築」です。
転職の目的、あるいはその難しさなどから判断して、実際に転職が決まるのはいつ頃か、ということを見積もることからはじめましょう。

例えば転職に際して新しい資格を取らなければならない場合、その資格試験などから少なくともこの時期は超える、ということが判断できます。
さらに転職難易度によっては、「先に退職したうえでじっくり転職活動をする」という選択肢についても検討しなければなりません。
これらの計画を立てたら、次の段階「退職時期の決定と意思表示」へと進みます。

仕事をやめるためにも期間が必要です。
内定が決まったあとになって、「今日辞めます」というのは急ですし、何より不義理だといえるでしょう。
少なくとも退職の1ヶ月、出来れば2ヶ月前には退職の意思を伝えることができるようにすることが重要です。

そして、具体的な日程を決めていくことになります。
この日程は自分一人で決定するのではなく、上司などと相談しながら定めていくことになります。
ただ、この相談のなかで気を付けて欲しいのは、意固地にならないことです。

場合によっては引き止められることもあるでしょう、転職の理由を解消してくれるのであれば、今の職場に残る、という選択肢も残しておくことが肝心です。
それでも転職する、というのであれば正確な日程を決め、退職願を提出するという流れになります。