転職を成功させるには「やりたいこと」を明確にすることが非常に重要です。憧れの仕事はいろいろとあるでしょうし、若い時ほど夢を見がちなものです。あれもやりたい、これもやりたいとつい考えがまとまらなくなってしまうのもよくあることです。確かに若者には無限の可能性がありますし、夢見ることは若者の特権でもあります。
しかし、実現可能な夢と荒唐無稽な夢というのがあるのも事実。たとえば、美容師免許もないのに美容師になりたいというのは現実性のない「やりたいこと」といえるでしょう。もし美容師になりたいと考えるのであれば、下記のような過程を経なければならず、その道のりはかなり長いものです。
参考:美容師の資格取得まで
「やれること」ではなく「やりたいこと」
資格は、比較的簡単に取れるものもあれば、取得するまでにかなりの時間を要するものまでさまざまです。美容師免許や薬剤師の免許などは、一度そのための学校に行って卒業することが前提になっているなど、そう簡単に取れるものではありません。ですから、自分の資格や特技を考えて「やれること」は何か考えてみることも大切なのです。
そうとはいっても「やれること」ばかりにこだわるのもあまり良い結果は生みません。いったい自分の「やりたいこと」は何なのかよくわからずに迷いがちなのも、若い頃にはよくあることです。必ずしも夢にあふれているのが若者の真の姿ではないのです。とくに自分探しの途中にある若者ほどそういった状況に陥りがちです。
そのような状態で仕事を探した場合、とりあえず「やれること」に就こうという思考パターンになります。就職活動を成功させ、どこかに落ち着くためにはけっして間違った方法ではありません。
しかし、その時にあまりにも「やりたいこと」を考慮しないままだと、やれることはやれるものの非常に苦痛であるといった仕事に就いてしまうこともあります。そうなると結局長続きしません。
「やりたいこと」を見つけるには
いったい自分の現実可能な「やりたいこと」を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。それには冷静な自己分析がキーポイントになってきます。
まず、今自分がしている仕事の作業を具体的に書き出してみましょう。それらの作業のなかでどこが苦痛で、どこにやりがいを感じているのかも書き添えます。さらに、それらを「嫌いな仕事」「やってもいい仕事」「もっとやりたい仕事」に分類します。
その「もっとやりたい仕事」を発展させていけば自分の「やりたいこと」を知る手がかりになります。たとえば基本的にオフィスワークだが、接客に関する作業に非常にやりがいを感じている人がいたとしましょう。
そういった人はもしかしたら接客業のなかに自分の「やりたいこと」が見つかるかもしれません。さらに、健康に関する興味もあるということであれば、健康に関する業種の接客業と絞り込んでいくことができます。
自分の「やりたいこと」を日頃の行動パターンから分析してみることができれば、今度こそ転職も上手くいくはずです。