転職する際にぜひ身につけておきたいスキルのひとつとしてセルフコントロールがあります。セルフコントロールとは、自分自身の意思により欲望や感情を抑えることです。これができないと、些細なことで怒りを発露させたり精神的なダメージを受けたりして、ただの日常生活を営んでいるだけで非常に疲弊します。また、一度ゲームやギャンブルにはまると、そこからなかなか抜け出せなくなってしまいます。
人間関係を悪化させてしまう
セルフコントロールをしっかりとできない人は、仕事でもトラブルを起こしがちです。そういった人は、職場で不満を覚えるような出来事に遭遇した時に問題行動を起こしてしまうからです。仕事をしていれば不満を覚えるような出来事に必ず遭遇しますが、そのような場面でハッキリと不満を口にしたり攻撃的な行動をとってしまうのです。
自分一人の行動では状況を改善させることが難しい問題に直面した場合、何の発言も行動もせずにじっと我慢することができれば、セルフコントロールが身についているといえます。
セルフコントロールがうまくできない方や、精神的に不安定な要素を持ち合わせている方、あるいは精神疾患としてそれを持ち合わせている方もいますが、そういった方達は下記のサイトにて紹介されているように、誰かを攻撃したり人間関係を悪化させてしまうような行動を起こしてしまうこともあります。
しかし、我慢ばかりがよいともかぎりません。どのような状況でも、感情のスイッチを完全に切ってしまえば不満を感じることもないものです。傷つきたくないばかりにあえて機械のようになって働いている人もいますが、それでは人間らしい生活を営んでいるとはいえません。
コツコツと状況を変えよう
我慢というのは必ず閾値があって、無限の我慢が可能という人はおそらくいないでしょう。たまりにたまった不満を爆発させてしまうのもまた、セルフコントロール能力の欠如といわざるをえません。
自分にとって我慢しきれない不満であると自覚したならば、思いきって改革を試みてみることも必要です。といっても、声高に不満を叫んだり、暴力的な手段に出るようではセルフコントロール不足です。我慢している姿を装いつつも、コツコツと根回しをして状況を変えようとすることも大事なことなのです。
根回しの際にも、不平不満を打ち明けるのではなく前向きな提案をすることもポイントのひとつです。自分の話に耳を傾けてくれる人がいると、つい甘えて本音の愚痴をぶちまけてしまいそうにもなりますが、そこはきっちりと我慢することが肝心です。
相手が本当に味方である保証はないですし、状況次第によっては味方だった人が急に寝返ることすらあります。愚痴は弱点と同じことなので、けっして敵に知られてはいけないことです。
職場での立ち位置を盤石なものにするためにもセルフコントロール能力は欠かせないものなのです。